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ドリッピング
こんにちは
今日はファインアート科の授業を覗いてみましょう
ファインアート科では絵画・版画・彫刻・写真など
あらゆるアートのジャンルに触れるカリキュラムとなっているので、
毎日、絵の具に、粘土に、カメラにと大忙しです
汚れる作業も日常茶飯事なので、トレードマークは「つなぎ(作業着)」です
先日の授業では『ドリッピング』という技法に挑戦しました
ドリッピングとは、
絵の具のしたたりをコントロールしながら描く手法で、
ジャクソン・ポロックという画家によって確立されました。
今回はポロックが実際に作業する映像をみてから、
実際に自分達でもドリッピングに挑戦
キャンバスは立てずに、床に置いて
普段の絵の具とはちょっと違う、水性ペンキを
筆は使わず、割り箸でたらします
出来上がった作品だけを見た人は
「偶然の産物」
と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません
ポロックも「偶然なものなど何もない。
私は絵の具の滴りや流れをコントロールしている。
この方法は必然の中から生まれたのだ」と言っています
実際にやってみるとポロックの言っている意味が
わかったような気がしました
興味を持った方は、ポロックの作品の実物を見てみてください
そして、もっと興味を持った方は、自分でも「ドリッピング」
挑戦してみてください
きっと何かが発見できるハズ
Jackson Pollock
アメリカの美術史上、アクションペインティング
抽象表現主義の代表的な画家のひとり
画面から対象を消し、絵の具のしたたりをコントロール
しながら描く「ドリッピング」という手法を確立させる
地と図の存在しない画面がキャンバスの外側まで
広がっていくような感覚を見るものに与えるその絵画は
「オールオーバー」とよばれる
飲酒運転と猛スピードによる自動車事故により
44歳の若さで亡くなったこともポロックを伝説化させている
記載者:okamoto