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Father Christmas
2012/12/24
美術・造形デザイン科
今日はクリスマスイブということで、
クリスマスに関する絵本をご紹介します
レイモンド・ブリッグス(Raymond Briggs)作・絵
『さむがりやのサンタ』 すがはらひろくに 訳
福音館書店
子供の頃、初めてこの本に出会ったときは、
「絵本なのに漫画みたい」な作りに感動して、
ページをめくるたびにワクワクしたことを覚えています。
主役のサンタも一般的な優しいサンタとはかけ離れた性格で、
サンタクロースのくせに(?)
「ふゆはいやだよ、まったく」とか
「やれやれ、またクリスマスか」
なんて、文句ばかりの人間味あふれるキャラクターなのが
とってもチャーミング
サンタのお家やお部屋、日常の様子、
かわいがっているペットや、食事の風景など
ひとつひとつのディテールが、
丁寧に、愛情を込めて描かれていることが
この本を魅力的にしている理由のひとつだと思います。
(実際、サンタの作る目玉焼き&ベーコンの朝食や、お弁当のサンドイッチ、
クリスマスの七面鳥などは本当に美味しそうで、子供心にひどく憧れました)
先日、美術館でこの本の原書を発見しました。
原題は「Father Christmas」と言うんですね
初めて英語で読みましたが、慣れ親しんだ日本語版と
全く印象が変わらず、日本語訳の上手さにも改めて気づきました。
毎年この季節になると必ず読み返したくなる絵本
大人になっても、子供の頃とかわらないドキドキと、
毎回新しい発見をくれる絵本は一生の宝物になります
イベントやプレゼントとはひと味違ったカタチで
クリスマスの思い出を作ってみてはいかがですか?
okamoto