NCAD INFO
【卒業生インタビュー】絵本作家/武田悠夢さん
NCAD卒業生で絵本作家の武田悠夢さんが
2020年10月30日~11月3日の期間で個展を初開催!
会場で色々なお話を聞かせていただきました~🤗✨
NCAD卒業後から本格的に
絵本制作に取り組んでいる武田さん。
約半年かけて1冊の絵本が完成するそうです。
なお、自身の作家活動で繋がったご縁で
絵本出版や今回の個展開催に至ったとのことでした。
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【個展について】
第1回 武田悠夢作品展
惑星エサラグーン絵本原画展
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惑星エサラグーンの世界
今まで制作した絵本は「惑星エサラグーン」
での物語を描いているのですが、
この惑星は、人間と妖精が共生する空想の世界です。
エサラグーンの由来はよく聞かれるのですが、
「エサ」は越後「ラグーン」は潟が由来しており、
新潟にちなんだ造語なんです。
エサラグーンには、へにーにょさんという
帽子屋の妖精が住んでいるのですが、
1年次の修了制作で誕生しました。
他にも様々なキャラクターがいますが、
影やシミのような日常の何気ないものから
ヒントを得て生み出しています。
▼帽子屋へにーにょさん
絵本制作スタートのキッカケとなった地域イベント
2年次に地元の柏崎市で開催している
地域イベントで作品を展示しました。
その時いらっしゃったお客さんに
絵本制作をすすめられたことを機に
制作してみることを決めました。
当時学校では絵画や立体造形など
様々なアートを学んでいましたが、
絵本は未経験だったので制作ノウハウは自分で調べました。
NCADでの4年間を振り返って
枠にとらわれず、自由な発想で作品制作をできたから今の自分があると思います。
NCADに入学していなかったら、へにーにょさんはきっと誕生していなかったです!
私は美術・工芸デザイン科を卒業後、クリエイティブデザイン科へ内部進学しました。
ひたすら好きな絵を描いて4年間過ごせたので楽しかったです。
出雲崎町から毎日2時間かけて通ったのも良い思い出です。
ターニングポイントとなった絵本出版賞
卒業後は伝統工芸品をつくる工房での就職も検討しましたが、
4年生の冬に応募した第2回絵本出版賞で優秀賞
(大人向け絵本部門)を受賞したことで
自分の進む道(=仕事)はこれだ!と確信しました。
「大人向け絵本」が子ども向けと異なるのは、
物語の解釈は読み手に委ねているということです。
私の作品を読んだ方が、自分なりの考察を伝えてくれると
「そういう解釈もあるんだ!」と自身の新たな発見に繋がっています。
色付けは黒色を使わないようにしています
NCAD卒業後から今までの約1年半で
4作品を制作しました。
夜空以外は「黒色」を使わず、代わりに青色で色付けることを心がけています。
尊敬する作家さんが実践していることを知り、私も同じようにしています。
絵本制作はキャラクター考案から始まり、
どんな性格でどんな生活を送っているのか・・・
ということをイメージしながら物語を膨らませていきます。
それを「僕」の視点で描いてストーリーが完成する、という流れです。
今後の目標
もっと絵が上手くなりたいという思いは常にあります。
他には自分の作品をシリーズ化して、
そのお話でゲームを制作してみたいという
密かな夢もあるので、実現できるよう頑張ります!
絵本作家を目指す人へ
とにかく公募に沢山出すこと!
色んな人の目に触れるチャンスを増やしていくことで、
何かのご縁がやってくるかもしれません。
あとは頭の中でイメージしたものをまずは描いてみることも大切ですね。
▼完成した絵本
「製版時になかなか原画の色味が出なかったことが大変でした」と
おっしゃっていました。
4回ほど校正を繰り返したそうです!
―PROFILE―
新潟産業大学付属高校出身(新潟県)
2019年3月クリエイティブデザイン科卒業
(2017年3月美術・工芸デザイン科卒業後、内部進学)
在学中に第2回絵本出版賞(大人向け絵本部門)優秀賞
卒業後も絵本制作を続け、
2020年10月30日~11月3日の期間で初めての個展開催。
★Instagram 【@youseisan44】にて素敵な作品を見ることができます👀✨