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【卒業生インタビュー】作品が心の拠り所になってほしいです(線画作家/フジタミユさん)

2020/09/12
イラストレーション科卒業生

2018年3月にNCADを卒業した

フジタミユさんにインタビューしました!

現在は線画作家として、何気ない日常風景を繊細に表現しています。

そんなフジタさんに作品制作に込めた想いを聞かせてもらいました。

 

 

古き良き街並みに着目した作品制作

作品のモチーフにしているのは、主に古町(新潟市中央区)の路地裏です。

中でも路地裏に置かれたビールケースや室外機など、

ちょっとマニアックとも思われるようなものをよく描いています。

ビルが建ち並ぶ中で ちょっと路地に入ると

昔ながらの情景が広がっているところが好きで、

その中でメインで見られないような雑多で何気ない日常に目を向けています。

新潟という街は本当に魅力的だな、とつくづく実感しています。

学生時代は東京への憧れもあったのですが、

地元のことをよく知らないで上京していいのかな・・・

という迷いが生じて、卒業後も新潟で暮らすことを決めました。

あとは新潟の魅力を発信して、地元に貢献したいという密かな気持ちもあったので(照笑)

そのためには自分の線画をどのように活かすか を制作する上で考えるようにしています。

 

 

モノクロの線画に込めたメッセージ

線画を描く上で、まずは「自分の気持ちに響くかどうか」を大切にしています。

その上で、描く対象のものがどんなシチュエーションに置かれているのかを想像して、

よりリアルな生活感を表現できるようにしています。

また、描く上では建物の錆びや黒ずみに力を入れています。

キレイだけでは物足りないし他の人の作品に埋もれてしまうと思ったので、

普通なら気に留めなさそうな箇所にも

目を向けてもらうべく手間をかけて描いています。

モノクロなのは、それぞれ頭の中で色を着けてほしいという思いがあるからです。

見た人が喜怒哀楽を感じるときに寄り添ったり、心の拠り所にしてもらえたら嬉しいです。

また、黒色の濃淡だけで表現することが制作時の楽しみの一つになっています。

作品によって空白の作り方を変えたり、モチーフの書き込み方も考えているので

そこも着目してもらいたいです。

 

 

ターニングポイントとなった身近な人のアドバイス

NCAD時代は下地を塗ることの大切さを学び、今でも意識しています。

下地が疎かになってしまうと作品に影響してしまうので、

縦や横の向きも気を付けています。

1年次はコミック調で絵を描くことが多かったのですが、両親に言われた

「絵が上手い人の中で埋もれないような自分だけの表現を見つけなさい」という言葉や

課題制作で担任の先生からもらったアドバイスがキッカケで線画への挑戦を決めました。

初めて本格的に線画に取り組んだのは1年次の修了制作だったと思います。

今思えば、その当時のアドバイスが自分のターニングポイントでした。

 

作品制作で心掛けていること

最も心掛けているのは、自分の「好き」をブレさせないことです。

過去には描いた作品を見てくれた方が、

お店のショップカードのイラスト制作を依頼してくれるなど

1つの作品から人の輪がどんどん広がるという嬉しい出来事もありました。

これからも好きな街の好きな場所に目を向けて

沢山の線画を描いていきたいです。

 

 

【プロフィール】

長岡農業高校出身(新潟県)

2018年3月にイラストレーション科を卒業。

似顔絵師として活動したのち

2019年秋ごろより働く傍らで線画の作品制作を開始する。

2020824日~96日の期間で初めての個展をギャラリー蔵織にて開催。

 

★Instagramで作品を発信されているので

ぜひチェックしてみてください✨

@miyu8131996

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